こんにちは、kanataです。
今日は教員が知っておくと、日々の教育実践の場で役立つ
心理学・理論を紹介します。
ゲシュタルト心理学
物事を部分としてではなく、全体としてとらえることで理解が深まるという考え方。
これを教育に取り入れることで、児童の理解を助けることが出来ます。
視覚的な例としては、星座です。
星座を知らない人が満点の星空を見ても、、ただバラバラに星があるだけに見えるでしょう。しかし、「オリオン座」「北斗七星」などの星座を知っている人は、星のまとまりが一つの星座として見えます。これがゲシュタルトです。
聴覚的な例としては、カラオケです。
カラオケで自分の歌いやすいようにキーを上下させたことはありますか?ある曲のキーを下げても、その曲は同じ曲として聞こえます。これは、私たちが音をバラバラに聴いているのではなく、メロディ―として捉えているからです。
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バタフライ効果
非常に小さな原因が最終的に予想もしていなかったような大きな出来事につながる現象のこと。
子ども一人ひとりの小さな成功や努力が、クラス全体の雰囲気や成果に大きな影響を与えることを示しています。
「風が吹けば桶屋が儲かる」と同じ意味です。
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ツァイガルニク効果
未完了のタスクや問題が、完了したものよりも記憶に残りやすい現象のこと。
学習の最後に、次回の学習の予告をしたり、途中まで紹介しておきます。
ドラマやアニメの次回予告のような効果が生じます。
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ホーソン効果
人は観察されていると感じると、その行動や成果が変わるという現象。
生徒の行動や態度に影響を与える可能性があります。
ピグマリオン効果との違いは人の「期待」に限らず、「注目を浴びている」「関心を集めている」という意識により動機付けされる点です。
ピグマリオン効果とは、他者からの期待を受けることでその期待に沿った成果を出すことができるという心理効果のことをいいます。
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ヴィゴツキーの社会相互作用理論
他者との対話や協力を通じて学びが深まるという考え。
グループワークやディスカッションの重要性を示しています。
幅広い人々との関りを通じて、子どもは認知的な発達を遂げます。
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ゴールディロックス原則
難しすぎず、簡単すぎない適切な難易度の課題が、学習意欲を最も高めるという考え方。
日本のマーケティング領域では、人は平均的なものを選択しやすい心理的傾向から「松竹梅の法則」として用いられている。
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エビングハウスの忘却理論
新しい情報を学んだ直後から忘却が始まり、時間が経つにつれてその速度は現象するという考え。
定期的な復習が重要であることを示しています。
人の脳は、1回記憶しただけではすぐに忘れてしまいます。エビングハウスという学者が行った実験では、一度覚えた内容も1時間後には56%忘れ、1日後に74%忘れてしまったという結果が出ています。
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フロー理論
チャレンジとスキルのバランスが取れている状態で、もっとも集中して活動できる状態を指します。
生徒が「フロー」の状態に入れるような授業を目指すと良いといわれています。
「フロー」とはいわゆる極度の集中「ゾーン」のことです。
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教員が知っておきたい心理学や理論8選(前半)終わり
<後半9~16へ続く>
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